ポップな古民家再生
「家プロジェクト」は、直島の本村地区にある古民家を改修・改造し、現代美術作品に変えてしまおうという試み。ほんとに「え?なぜこんなところに?」というところで、ふいにアートが顔を出すんですよね。なんともポップな古民家再生です。
「はいしゃ」と名付けられたアートは、実際に歯科医院件住居だった建物です。廃屋のような建物ですので、最初は「廃社」という字なのかなと勝手に思い込んでいました。おそらく当時のままのトイレや少し傾いた板の間は、かなり年季が入っています。そしてなぜか室内に自由の女神がいるんです。
安藤忠雄が設計を担当し新たに建てられた建物は、「南寺」という名前。明治時代まで南寺という寺院が実在していた、まさに場所にあります。中はジェームズ・タレルの作品になるのですが、まあ「暗闇の美学」とでも呼べばいいのでしょうか、独特の世界観です。
「護王神社」は高台にあり、はあはあ言いながら石段を登っていくことになります。神社自体は江戸時代からあったそうですが、伊勢神宮などの建築様式を参考に新たな社殿がつくられました。氷にも見えるガラスの階段が特徴的です。
そのほか、角屋や石橋、きんざ、碁会所と、ぜんぶで7つの家プロジェクトが直島にはあります。